そのまま笑顔を律さんに向けると、既に彼は私を見ていたらしく嬉しそうに微笑み返してくれた。

「ふふ♪私もルナを笑顔に出来て嬉しい♪…ところで律さん…私との約束は守って貰えるの―?」

妖艶に微笑むお姉様と、何かを決意している様な凛とした態度でお姉様を見詰める律さん―。何となく気まずい…。

『わ私、向こう行ってますねっ!…お話の邪魔したら悪いし…』

その場から逃げ出そうとドレスの裾を持ち上げて一歩踏み出した時、突然肩を抱かれ少し強引に抱き寄せられた。