「とっ、ととっとと取りあえず!…おむ、お御迎えは完了…だよね?!兄貴っ!!!」

「そう、だな…。だが、まだ任務は終わってない。…エスコートは俺の役目だからな?岳」

「勿論だよ!!ルナは兄貴と両想いなんだから!!」

岳の言葉に顔がカァーっと熱くなる。否定はしないけど…!嬉しいし恥ずかしい…。

チラッと律さんを盗み見ると今度はご満悦な表情になっている。

体を捻って改めてドレスの隅々まで見てみると溜め息が出る程に美しく作られていて。
こんな素敵なドレスを自分が着ているなんて信じられなかった。

もっとじっくり見ていたかったけど、律さん達には仕事がある。