「…少し落ち着きましたか?」
『…っ…ちょっと…だけ…』
優しすぎる位穏やかな口調で話すその人は死神というだけあって不思議な存在感を放っている。
昨夜はよく見えなかったけど顔立ちや瞳の色。髪型やスタイルが全部見てとれる。
服はシンプルな白シャツに黒のスーツを着て、髪は黒く不自然ではないストレート。
顔立ちが綺麗で…切れ長の二重。小さな顔。
でも明らかに私より年上と解る大人の色気が漂っている。
フレームの無いシャープな眼鏡の奥には翡翠色の美しい瞳が私を捉えていた。
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