「ググギギッギャァァァウ!!ガァァァウッッ!!」

金属と金属がぶつかり合う鋭い音と共に凄まじい獸の悲痛な呻き声が響いた。

「―はい。君は直行で地獄行き決定。…危害加えなかっただけ可愛いが道ずれにしようとしたのは良くないですよ?」

間一髪のタイミングで誰かが助けてくれた。…でもなんだかこの声聞き覚えがあるような…?

「こんばんは♪お怪我は無いですか?」

『っ貴方は…昨日のっ…!』

助けてくれたのは昨日現れた兄の方の死神だった。銃の様な物で黒猫の鎌をしっかりガードしている。

猫の方はかなり力を入れて歯向かおうとしてるけど涼しい顔で笑って見せた。