『…っい…嫌ぁぁっ!!!』

「ヒヒヒッ…ニガサナイ…!!!ヨコセ…タマシイヨコセェェ!!」

えっ?!!…何?!…何が起きてるの?!―これは夢?!
解らないよ!!さっきは普通の可愛い猫だったじゃない!!
……どうして…こんなっ…!!

―ジャキン!

猫の前足の爪が5本飛び出すと鋭い鎌の様に変形し胸元に真っ直ぐ伸びてきた。
殺される!!…そう確信した。

『…やっ…やめっ…!い、やぁ…!!』

猫は満足気に、にやりと笑うと勢いを付け切り付ける様に構える。心臓に狙いを定め突き立てられ…もう駄目だと固く目を閉じたその時―!

―ガキィィンッ―!!