今の状態は奴等が現れやすくなってる…。

このままでは襲撃される、そう覚悟して武器をいつでも出せるように右手を構えた。

「―思ってる事を吐き出して下さい?」

『……私はずっと迷惑…かけてばかりで…何も出来なくて何も進まなくて!!…っ…両親を安心させる事も良い知らせを聞かせる事も出来ない…!!』

一際大粒の涙が溢れたと同時に周囲の壁から次々と黒い影が這い出てきて少しずつ形を形成していってる…。

『……両親を笑顔に出来ない私は…此処に居てイイのかな?…悲しい顔をしてるのは怒っているのは…私のせい?って常にビクビクして…』