岳のこの叫びによって完全に目を覚ましたようで眉間にシワを寄せながら不機嫌にベッドから起き上がった。

「…全く…うるさいですね…」

『…律さん…!起きましたか?』

うんざりと言った顔で頷いて、枕元の眼鏡をかけると完全にいつもの律さんだ。

「起きてました…結構前から…。というか、ルナさんはいつの間に岳のモノになったんですか…?」

『解りません…』

私も苦笑いを律さんに向けて目が合うとクスっと笑い合った。
さっきまでのもどかしさは消えて目の前の律さんと笑い合えるのが幸せだと感じた。

「ミャーウ…?」