どう起こそうか途方にくれていた時だった。どこからともなく岳の嘆きが家中に響き渡ってきた。
「兄貴ぃぃぃ~…!!どこ~~?!腹減ったよぉぉ~!!!放置してんなよ~~…!!!」
『あっ…ほら律さん!岳が泣きそうになってますよ?!ご飯作ってあげないと!!』
「…………」
…やっぱり起きてくれない。
岳を空腹のまま放っておくのは可哀想だし…今日は私が作ってあげよう!!
そう思い立ちベッドから起き上がると丁度岳が私の部屋の前に居たらしく、ドアが勢いよく開けられた―。
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