「どっちが似合いますかねー?」 「ご試着もできますよ?」 試着しても自分には似合いそうもないが。 ♪ 結局悩んだ挙句どっちも買ってしまった。 あの店員さん、上手いこと言うなぁ…。 「あの?」 後ろから聞こえてきた男の声。 振り向くとまあまあイケメンな男の人がこちらを見ていた。 「わ、私?」 誰に話しかけてるのかわからなかった私はそう聞いた。 すると彼はこくりと頷いてもう一度口を開いた。