「どっちが似合いますかねー?」



「ご試着もできますよ?」



試着しても自分には似合いそうもないが。







結局悩んだ挙句どっちも買ってしまった。



あの店員さん、上手いこと言うなぁ…。



「あの?」



後ろから聞こえてきた男の声。



振り向くとまあまあイケメンな男の人がこちらを見ていた。



「わ、私?」



誰に話しかけてるのかわからなかった私はそう聞いた。



すると彼はこくりと頷いてもう一度口を開いた。