横から聞こえた声。



「は、あんた見てたの!?」



「めっちゃすっげぇ音したもんなぁ。」



『俺はくらいたくない。』そう言って自分の頬をさする大河。



「でも…お前も頑張ったな。」



そう言って優しく笑う大河。



誰も気付いてくれなかった、体の傷が少しだけ痛んだ気がした。



あの頃から私と大河は話すようになった。