「この姿は覚醒…」
結衣に縄をほどいてもらっていた咲希が
静かに言った
「咲希、覚醒ってどういうこと?」
覚醒という言葉など聞いたことのなかった
睦月が不思議そうに尋ねた
「覚醒というのは紅麻国に伝わっていた
伝説にあります
今となっては伝説は受け継がれていませんが
私が精霊神と別れる前に教えてくれました
この国には伝説があったと
その内容が
王家に回復に優れた王女と
攻撃に優れた王子が同じ日に生を受けたとき
二人の魔力は計り知れないものとなる
様々な困難に見舞われるだろう
王女は王子によって助けられ
王子は王女によって助けられる
王子が命の危機を感じたときに
二人は覚醒する
というものです」
「確かにこの伝説と結衣と緋優は
合致しているな
結衣が魔力を失なったときも先だって
助けようとしたのは緋優だし
アマンティーユでも困難があったらしいな
そして今回のが緋優が命の危機を感じたとき
ということか」
初めてこんな伝説を聞いた優翔は
今まで二人が出くわした困難を思い出していた
「二人が覚醒した時には一体何が起こると
言うわけなの?」
「それが覚醒してからのことは
文献が存在しなくて
もしかしたら昔には
あったのかもしれないのですが
精霊神も知らないようなので」
結衣に縄をほどいてもらっていた咲希が
静かに言った
「咲希、覚醒ってどういうこと?」
覚醒という言葉など聞いたことのなかった
睦月が不思議そうに尋ねた
「覚醒というのは紅麻国に伝わっていた
伝説にあります
今となっては伝説は受け継がれていませんが
私が精霊神と別れる前に教えてくれました
この国には伝説があったと
その内容が
王家に回復に優れた王女と
攻撃に優れた王子が同じ日に生を受けたとき
二人の魔力は計り知れないものとなる
様々な困難に見舞われるだろう
王女は王子によって助けられ
王子は王女によって助けられる
王子が命の危機を感じたときに
二人は覚醒する
というものです」
「確かにこの伝説と結衣と緋優は
合致しているな
結衣が魔力を失なったときも先だって
助けようとしたのは緋優だし
アマンティーユでも困難があったらしいな
そして今回のが緋優が命の危機を感じたとき
ということか」
初めてこんな伝説を聞いた優翔は
今まで二人が出くわした困難を思い出していた
「二人が覚醒した時には一体何が起こると
言うわけなの?」
「それが覚醒してからのことは
文献が存在しなくて
もしかしたら昔には
あったのかもしれないのですが
精霊神も知らないようなので」