「こしゃくな真似をしおって
しかし戻したところですぐに操られる
なぜなら常に電波が流れているからなぁ」

「おあいにくさま
私たちのお城では決して戻らない
どんな電波も読心術も意味がないの
他から干渉を受けないようにしたから!」


だからお前らは操られていないのかと
言いたげににらみを利かせた
そして次々と魔法を唱えた

「所詮お前らの魔力など
たかが知れている
いつかのあいつのようにここで死ね!

ファイアボール

ファイアウォール

焔輝!」


初級魔法を二つ、中級魔法を一つ唱えたが
これらは三人に当たることはなかった


「おいおい、おっさん
こんなんで俺らに傷をつける気か?
それなら魔法なんかいらないな」

緋優は当たり前のように言って
当たり前のように魔力だけで相殺した


「これくらいで勝ったと思うなよ

さぁ炎の宴の始まりだ!
全てを焼き尽くせ
この世のもの全てを炎の海で包め

エグゼクティブファイア・フォルトス!」


「おっさんよぉだから甘く見るなって
それにすべて燃やしたら意味無くね?

しょうがないから魔法で相殺しますか
ウォーター!」

「たかが初級魔法で上級魔法が相殺
できるはずがないだろうが

いや、そんなはずはない…」

緋優の唱えたウォーターによって
あっという間に炎はすべて消えていった