三人が王宮へ戻ると
既に魔力も意識も戻った結衣が
出迎えてくれた


「おかえり!

ごめんね、私が一緒に戦えなくて…」

自分が魔力を失い今日までずっと
意識も失っていたことを結衣は聞いていた


「もう大丈夫だよな?」

「大丈夫だよ!

緋優、何か私に言いたいことない?」


「あぁ
今度一年Sクラス全員で
紅麻国の隣にある自治区
アマンティーユに行くことになった

理事長にはお母さんが伝えておくって
でもまだ他のクラスメイトは
なにも知らないから
いいに行かなきゃいけない
神無月先生にも」


「じゃあ今から先生のところに行こうよ!
私の快気報告も含めて」


「そうだな
じゃあ行くか!

モーメント・ムーブ!」