異変が起きるのは突然のことだった

それは使い魔召喚をしてから
４日後のことだった

「ねぇ緋優～
何でこんなところに居るの？

それに真琴や美海までも」


「なんでって

だって俺らサクリトスの生徒じゃん

お前もしかして…
魔法使えるよな？」

「魔法？
何馬鹿なこと言ってるの？
そんなの使えるわけ無いじゃん」

「嘘だろ…
じゃあ試しに俺に向かって
ホーリーライトって言ってみて」

緋優は結衣が冗談でやっていると
信じていたので回復魔法の一つを
口に出すように言った


「何それ？
ホーリーライト！」

本来この魔法は怪我や魔法の相殺に
使うが怪我をしていないときや
魔法を相殺しないときでも
この魔法を唱えれば暖かい光が出るはずだ

それにこの魔法は少ない魔力でも
唱えることが出来る


それなのに今回は光なんて現れなかった

つまり魔法を唱えられていないということ


「ほら、何も起こらないでしょ
まだ夢でも見てるの？」

「嘘だろ…
結衣とりあえず今日は学校休め
俺がどうにかしてやる」

「休むの？
私体調不良じゃないよ」


そう言いながらも緋優が説得し
結衣と緋優は体調不良ということで
学校を休むことになった


そしてそれを知った真琴と美海は
愕然とした
それでも他の生徒に知られないために
なるべく平然を装うことにした