昔の友人にひどいことを言った…………



内気な私に話しかけてくれたただ1人の心を許せる友人だったのに………



高校でできた友人に嫌われたくない



そんな事で前の友人を傷つけた…



落ち込んでも同仕様もないのを知っている…



それでも落ち込んで家へ帰った



「ただいまー」



そう言うが返事はない



靴は男物が1つと派手な女物の靴が1つ…



兄が女でも連れてきてるのだろう



そう思いながら部屋へと2階に行こうとすると



「…………だよ…
妻なんか、いてもいなくても一緒だ
俺は君が好きだよ……」



父親の声がした



「フフッ
もう、ダメですよ
お子さんが帰ってくる時間です」



若い女の声もする



「大丈夫だよ
仕事の資料を忘れたとか言い訳すれば良いんだ」



父の声が聞こえすぐに聞きたくもない嫌な声が沢山聞こえてきた



思考がストップした



信じたくなくて私は兄の部屋のドアを開けた



誰もいなかった………



お父さん???



本当に???



仕事は???



え???



私は何も分からなくなり階段に腰を下ろしていた



その内にも聞きたくない声が沢山聞こえてきた

私は自分の部屋に入ったが声は耳から離れなかった



ドアを開けると父親の寝室からまだ声がして
それを聞くのが嫌で私は家を出た