ある家の前に立った



インターホンに手を伸ばそうとして止めた


もう1度インターホンに手を伸ばして止める



何度もそんな事をしていると



『ガチャッ』



私は驚きどこかに隠れようと慌てた

だけど、その人は私を見て走り寄ってきた



「なんで!?
どーしたの!
え?え?


なつ………???」



私は下を向きながら顔を見ぬように



「ご、ごめ
たまたま通りかかった…
だけだから………」



そう言うと喜んだように笑いながら



「全然大丈夫!
ねぇ、どうしたの??」



私はそう言われてここに来た意味を思い出して真っ直ぐに見つめた



「さ、さや……」



けれど目を見ながらいうとなんだか自分が恥ずかしくなった



「……ごめん………」



少ししてからそう言うと田原は笑いながら



「ん?
なんで謝るの?

昨日のは私にも非があったと思ってる
クラスでの評判も知ってる
誰かが見てるようなとこでは話しかけない…


私こそ、ごめんね」



そう、おどけた様に笑う田原はなんだか悲しそうだった



私は誤解を解かないとと思い慌てて



「ち、違う!
だ、だからー
私は!
またさや…」



そこまで言うと田原は



「ごめん、もう行かないと遅刻する
先いくね?」



そう言い駆けていった