眠りにつくとそこは大雨の降る森の中だった…



前の日見た森の中と似ていた



まるで、昨日と同じ場所…………?



なんて考えて歩いてみた



「…………」



少年は昨日と同じ様に座ってこちらを見ていた



私はその少年の横に座った



「……」



「………
はじめ、まして」



そう言われてビックリしてから私も



「は、はじめまして」



と返した


「クスッ
何?君、緊張してのん?
すごい顔
何かあった??」



優しく可愛らしい笑顔で聞かれて私は

ここは夢の中…

私しか知らない……



言っても……



大丈夫………



「私……
酷いことをしてるの…


昔の友達に……



お父さんも、不倫……

してて………



何していいか、分かんなくてね
酷いこと言っちゃったから…


もう友達になんてなれないし
お父さんのこと考えると吐き気がするから顔も見れない……



どうしていいのか分かんないよ!」



最後は泣いていた…



少年は微笑みながら私を見てゆっくりと口を開いて



「…
バァーーーーーカ!」



っ!?




私は涙なんか引っ込んだ



少年は私を見てもう1度



「バカ」



そう言った



私は少年が何を考えてるのか分からずに首を傾げて見ていた



すると少年は大笑いしながら



「……
もう1度言おうか?」



そう言った



私は急いで首を横に降ると少年は微笑みながら



「君、面白いね
でもさ、何も考えないでいいと思うよ?

考えすぎると壊れちゃう
今を楽しく生きないと


泣く事じゃない
友達と仲悪くなりたくないなら話し掛ければいい
それが無理だったらまだこれから友達なんて作る機会はある


お父さんの事だって早く稼げるようになって家なんて出ちゃえばいい
いないものだと思えばいい
無理でも、俺が聞きに来る
何度も、だから…」



なんて笑ってる
私も笑って



「君がここに来れるなんて分からないのに…
それにこれは私の夢よ?」



なんだか可笑しくて、そう言うと少年は笑いながら



「大丈夫、
何度でもここに来てみせるよ」



そう言った