私は近所の公園に入った



小さい子が遊んでいて



それを見ると癒される



私はベンチに座り空を見た



どうしようもなく青く、雲がない……



嫌になるくらい綺麗だった



「なっちゃん?」



そう呼ばれてバッとそちらを急ぎ向くと男が立っていた



「やっぱりー
なっちゃんだー
どーしたの?
制服だし…何も持ってないしー?」



男は隣の家のお兄さんで仁。



私の家は両親共働きで、兄弟3人でいる事が多かった



父親も母親もフツーに会社員をしていて、夜遅くても子供の心配なんて一切しない人だった



それなのに、仁はまるで自分の子供の様に心配してくれて、ご飯も作ってくれたり



遊びに公園に連れてきてくれたりしていた



「久しぶり
何してんのはこっちのセリフ
いい歳して公園で遊んでんの?」



そう聞くと苦笑いしながら



「あれー?
なんか口、悪くなってなーい?

俺は買い物の近道にここをいつも通ってるの」



と言った



私はそう、と相槌を打って追い払おうとした



今は頭を整理したいから



けれど、大人しく去るわけでもなく


私の隣に座った