今でもずっと 愛してる。


時間だけが過ぎ、教室には私と優心だけになった

心臓破裂しそうなくらいドキドキしてる

「なあ、鈴叶。俺何かした?」

「……迫島くんは何もしてないよ」

「何で優心って呼んでくれないんだ、鈴叶こっち向けよ」

「嫌だ向かない」

ガタッ

「いいからこっち向けよ!!!!!」

優心が抱きしめてくれた。暖かく優しく

「なあ、何でだよ、何で名前で呼んでくれないんだよ」

私だって呼びたいよ、優心って呼びたい

だけど無理なのごめんなさい

「……放してよっ!!!!!!」

そう大声で優心を退かした後

私は教室を飛び出し、走って家へ帰った

バタンッ

はぁ、はぁ、はぁ、はぁ

「ウッ………ヒック……優心…….会いたいよ……大好きだよ優心………優心………


私の心の中の何かが

崩れていくような気がした



~優心side~

朝から鈴叶の様子が変だった

いつもなら俺が求める笑顔で挨拶を

返すはずなのに 何故か

泣きそうな顔で 挨拶をしてきた

「おはよう迫島くん」って

優心って呼んでたのに なんでだ。

その日の放課後 安藤と帰る鈴叶を

引き止めて 鈴叶に聞いてみた

何があったのかって。

もちろん鈴叶は何もしてないって言うんだ。 なら何で泣きそうなんだよ。

鈴叶は今にも泣きそうなのに

俺は鈴叶に大きな声で怒鳴ってしまった。

そして、鈴叶を抱きしめてしまった

鈴叶は 震えていた。

俺を突き飛ばし、教室から出ていってしまった。

なあ、鈴叶。俺はどうしたらいいんだ?

こんなにも鈴叶のことが 好きなのに

どうすれば………
あれからずっと 優心を避け続けてる

優心は 何か言いたそうにするけど

それを聞くわけにはいかない……

「鈴叶ー!!!!お客さんだよーーー
お と こ のお客さん!!!」

ドアのところに立っていたのは

全く知らない人だった

誰だろう?
「ここじゃあれだし……屋上にでも行こうか。桜田さん」

「え、あ、はい。」

私達は屋上へ向かった

風強いなあ。何かありそう。

「さ、桜田さん!!!!!」

「あ、はい。桜田です!!」
「僕、隣のクラスの鈴木って言います!! 桜田さんのことずっと好きでした!!!!付き合ってください!!!」

ええええええ!!初告白なんですけど!!!
ど、どうしよう。

「え…えと、私 鈴木くん?のことあまり知らないから
お付き合いはできない…です。ごめんなさい… けど告白してくれて嬉しかったです。」

"告白してくれて嬉しかったです"
この言葉を聞いた鈴木くんは