1時間ぐらいずっと 優心の胸の中で
泣き続けていた
「鈴叶?落ち着いたか?」
「うん…ありがとう優心」
「いいよ"す ず か"」
「なに?………………っあ!!!!」
「すずちゃん呼ばないって言ってたのに名前で呼んでくれたんだあ〜」
「あ、あ、あれは、仕方ないっていうか咄嗟にでたこと、だから、ね?うん」
「はいはい、すずちん可愛いね〜」
「違うからバカ!!!!帰る!!」
優心を無視して 1人で帰ろう。そうしよう。うん。
ギュッ
「待てよ」
「え、ゆ、優心…?」
「また襲われたらどーすんだよバカ、しょーがねーから送ってやるよ」
「ありがとう…」
「鈴叶もたまには素直になるんだなっ!」
この時から 私の恋の歯車は動き出していたのかもしれない
「へぇ〜そんなことがあったの笑」
「美結!!!笑い事じゃないから!!」
「だって鈴叶 可愛すぎだから笑」
「そ、それでね、美結、あの、えっと、私…優心のことがす「好きなんだね」
そう美結に言われた瞬間
顔が真っ赤になった
「うん、私優心に恋してる」
「かっわいい〜、けど気をつけなさいよ?」
「へ?」
「あんなイケメンのこと、他に好きな人がたくさんいるに決まってるじゃない!!」
あ、そういうことか
不安になってくるよ。
「まぁ、何があっても私は鈴叶の味方だから、何でも話しなさいよ?」
「ありがとう美結!」
「……きっとその笑顔に迫島くんもやられたのね。」
「何か言った?」
「何でもないわ」
こんな私たちの会話を 他の誰かが聞いてるとは思いもしなかった
キーンコーンカーンコーン
やっと放課後だ〜!はやく帰ろっと!
「あなた桜田……鈴叶さんかしら?」
「え、そうですけど。」
クスクス クスクス
何この人たち…
「ちょっと来てちょうだい」
私は逆らうと めんどくさくなりそうって思い、おとなしくついていくことにした
「あなたー、なんで呼び出されたかわかるぅ?」
その語尾の伸ばし方うざいな笑
「いや、わかんないです」
「あなた みんなの迫島くんに近づきすぎじゃない? ばかなの?」
いや、バカはそっちだろ。
私は黙っていて女達を見つめていた
「怖がってるようね〜、わかったなら
迫島くんに近づかないでねぇ♡」
そう言葉を放ち、彼女たちはどこかへ行った
なんなの…あの人たち
でもここはあの人たちの言うこと聞かないと
優心や美結に被害がいくかもしれない…
こうして私は 優心を避けることに決めた