「ごめんね、黒瀬。お節介だと思ったんだけどさ…このままじゃダメなんじゃないかって思って…」
家に向かいながら、隣を歩く黒瀬に謝る。
「なんで謝るんですか?すごく…感謝してますよ」
「え…あ…だったら…良かった。私も…嬉しい」
感謝してるなんて言われて、思わず恥ずかしくなって下を向く。
「…水谷さんのおかげで…なんでも上手くなっていきます」
「えぇ?それは大袈裟じゃなーい?何もやらんぞー」
「…いいですよ。もらってばっかですし…」
らしくないこというもんだ。
「私だって黒瀬からいろんなものもらってるから…和田くんと一緒!お互い様!」
私は満面の笑みで黒瀬にピースサインを見せる。
「ちょっ…水谷さんって…本当に…」
「へ?」
!?!?!?!
突然、黒瀬に肩を掴まれたかと思うと、黒瀬の顔が視界いっぱいに広がって、唇に柔らかい何かが当たった。
な
な
な
なにごと?!?!?!