「う...」

「大丈夫か?!」

「気持ち悪くなってきちゃった...」

「ゆっくりでいいからな」

何度達也に吐くところを見られただろうか

達也は毎回優しく背中を摩ってくれる

吐くところなんて見られたくないのは山々だけど、背中を摩ってくれる達也が私の心の支えなんだ

「ありがとう」

しばらくして吐き気が収まり礼を言う

「いいってことよ。だるいだろ?」

「うん...」

吐いたあとは身体がだるくなる

「少し寝てろ」

「でも、達也と話してたい」

寝て起きたら達也がいないとか嫌だもん

「そばにいるから、少し寝ろ」

そう言って頭を撫でる手が気持ちよくて徐々に瞼が落ちていく

「そばにいてね?」

「いるよ。」


私はだんだんと眠りへと入っていった