気づいたら葬式で

俺の日々には色がなくなって人生なんてどーでもよくなった

ねーちゃんは俺を育てるために働きに出た

高校は退学して朝から夜遅くまで働き続けてた

ねーちゃんは口癖のように言ってた

「達也はちゃんと高校に通わせてあげるからね。お姉ちゃん頑張るからね。」

俺は高校に行かなくたっていいと思ってた

だけどねーちゃんがそう言うからひたすら勉強を頑張った

中学校では友達なんてできなかった

人生なんてどーでもよかったし、大切なものができてまた失うのが怖かったんだ

だから、人に冷たくするのは自己防衛みたいなもんかな

それからねーちゃんは本当に俺を高校へ通わしてくれた