それから時が流れるのははやいもので抗がん剤治療が始まり手術もだんだんと近づいてきた

カラカラカラ

「よっ」

相変わらず達也は学校が終わると来てくれる

毎日毎日学校であったこととか他愛のない話をして私を元気づけてくれる

抗がん剤のせいでだんだんと髪の毛が抜けてきた

気持ち悪くてたくさん吐いて

食べ物もなかなか食べれなくて少しづつ痩せてきても相変わらずあの人懐っこい笑顔で私に話しかけてくれる