「千夏、いつ死ぬかわからない。いつでも死と隣り合わせ。それはね、千夏だけじゃないのよ
千夏より思い病気の人も軽い病気の人も、お腹にいる赤ちゃんも生まれてきたばかりの子も、健康な人たちも、もちろん私たちお母さんもお父さんも、千夏と“死と隣り合わせ”なのよ。

死ぬリスクは私と千夏では違うかもしれない。
だけどね、この世界に生まれてきたものは皆死と隣り合わせなのよ。

明日急な病気になるかもしれない、明日事故に巻き込まれるかもしれない。
世界中にはねたくさんの危険がある。

がんになって苦しいよね。

その苦しさを私はわかって挙げられないのがすごく悲しくて悔しい。
母親なのに、辛さを、苦しさを全部わかってあげられない...。

これから先。自分がどうなるかわからない。
それは皆一緒よ
未来はわからないもの。それでいいのよ。
知らない方が、人生楽しいし自分の生きてきた道となるから。

未来がわからないからこそ絶望があって希望がある。

先が見えない怖さ、それは仕方がない。

でもさ、ポジティブに考えてみたらどうかな?

これから先、抗がん剤治療や手術後をうけて、余命2年なんて言われてたけどそれ以上に生きて、みんなで思いで作って好きな人とでかけて、、、

そんなふうに考えてみたらこれから先の人生は絶望から希望へと変わっていくわ。

うまく言えなくてごめんね。

お母さん国語苦手なのよ

とりあえず、私たちの未来、千夏の未来には何があるかわからない。

そんな時こそポジティブに考えて頑張ろうよ

千夏の笑顔はとってもかわいい

笑ってなさい。

その方が達也君も喜ぶわ

ここだけの話、さっき達也君が病室を出た時目が潤んでたのよ
必死で涙を堪えてたのね

千夏はいろんな人に愛されて幸せね

その幸せを大切にしなさい


友達も、達也君も、大切に大切にしなさい。」