この手紙を読んでいるということはもう私はこの世にいないのかな。

多分この手紙は長くなると思う。
でも最後まで付き合ってくれたら嬉しいな。

私ね、私なんかは早く死んでしまえばいいって思ってた。
だけどね、貴方が私に希望の光を与えてくれた。

初めて“行きたい”って思った。
初めて誰かのために“生きたい”って思ったんだ。

私たちの出会いは、高校のクラスだったね。
初めは無愛想な奴としか思ってなかったけどたまにみせる優しさとか笑顔とかに惹かれちゃったみたい。

今ではこんなに好きになっちゃった!(笑)

ずっと前に言ったことなんだけど、私パティシエになるのが夢だって言ったの覚えてる?
もう夢を叶えることは出来ないけど、達也はまだ可能性がある。

これから先、貴方には沢山の可能性があるの。
前を向いて歩いてください。

近くで見守る事はできないけど、空の上からちゃんと見守ってるからね。

それと、

愛してくれてありがとう。

照れくさいけど伝えとこうと思う。
達也との日々はとっても大切な思い出。
結婚式なんかできないと思ってたけど誕生日の日にできて凄く嬉しかった。

旅行に行こうって言ってくれた時も嬉しかったよ。
行く事はできなかったけど、達也の言葉で充分かな。