「大丈夫だよ達也」

「...。」

「ね?大丈夫だから」

「わかった。」

そう言った達也の声は少し震えていた

「達也?」

「ん?」

「帰る前にギュッてして欲しい」

「うん」

どのくらい抱き合っていたんだろうか

長いようで短かった

それからお互いの存在を確かめ合うように甘いキスをした

「愛してる。」

「ん...。私も愛してる。」

「また...明日な」

「ばいばい」

“またね”“また明日”はもう私は言わない

達也の姿を自分の中に焼き付けるようにいなくなった後もドアのところをぼーと見つめていた

「ゲホッゴホッ...」

手紙を書こう

きっと私はそろそろだめだ

最後に皆に手紙を残そう