住宅街で、自販機の目の前には道がある。


こんな暑い時間、誰も歩いてないか。



…いや、誰か歩いてる。


10メートルくらい先に、誰かがキョロキョロしながら立ってる。



かなり短いスカート。


私と同じくらいの女の子だ。



でも…髪はかなり明るい茶色。


太陽の光を受けて、耳がキラキラしてる。



…まさか、ヤンキー?



なんだかあんまり関わりたくないなあ…。


直感的にそう思った。



見て見ぬフリしようとしたら、女の子はこっちに歩いてくる。



うわ、怖い…!


思わず目を逸らす。



すると、女の子はこっちに走ってきた。



なんで…!?



「隼人!」