恐る恐る顔を上げると…


…やっぱり。



バカにするような笑みを浮かべて、高田が立っていた。



「どうした高田…あ、こいつ中学一緒だったオタクじゃん」


高田と一緒にいた2人は中学が一緒で顔は分かるけど名前は分からない。


そんなやつでも私のこと知ってるなんて…!



「そうそう、こいついつも漫画描いててさー、マジ暗いよなー」


そう言いながら、3人が笑う。


どうしよう、逃げたい…!



目の前には3人。


後ろは校舎の壁。


逃げられない…。



「なに、お前ぼっち?かわいそー」

「暗いオタクじゃ誰も仲良くしたくないよなー」



涙が滲んできた。


もうやだ…!