私を見て柴は慌てている



「わ、悪い...」



気まずくなり、私はその場を走り去った



いつもの屋上に行き、青空を仰いでどうしようもない感情を出せずに声を抑えて涙を流した...



ムラがいなくなり、ムラのことを知らない人にムラの事を言うのは初めてで...



なにもかもが上手くいっていない気がしてどうしようもなくなる.....



「...............ねぇ、」



ただただ泣いていると上の方から声が聞こえた



声の方を見ると日差しで良く見えないが髪の長い女の子が入口の上のところに座ってこちらを見ている



「っ!」



驚いて声がでずにボーッとその子を見ていた



するとこの子は笑いを含んだ声で



「ごめん、私は椿。
魔女です。
よろしくね」



なんだかおちょくられているようでイラッとしながらもやっと口を開いた



「そう、ところでいつからそこに??」




そう聞くと笑いながら椿と名乗った彼女は



「ずっとよ
ずっと...」



そう言いピョンっと跳ねてこちらへ降りてきた