それから一ヶ月、英語の時間は屋上に行くのが習慣だった
柴の雰囲気はどこかムラに似ていて、合えば会うほど素が出てしまうから...
弱音を吐かないっていくら強く決めていても、一人になると気持ちが揺らぐ...
弱くなって、悲しくなって、泣きたくなって.....
ムラを思っては全てを押し殺す...
ハナは何かを知っているようだったが私には何も言わない...
きっともうこの世にいないのかもしれないと、何度も思った...
それでも信じる事ができなくて、
1歩が踏み出せずにいつまでもあのムラと分かれることを決意した日の部屋で時間は止まったまま...
誰もいなくなった部屋に1人でずっと待っていた...
これからもずっと待っていると思っていた...
それなのに柴は扉を強く叩く
私は扉の前にいる未羽と奈津夜やハナと一に守られている.....
どうしたらいいのかな.....
ねぇ、
「.............ムラ、帰ってきてよ.........」
気がつくとまた声に出していた.....