菜津夜の希望通り未羽がお金を出して焼肉に行く事にした
「肉だぞ!
愛子!
もっと喜べ!」
そう言うと未羽が
「愛子はお前みたいにガキじゃねーから肉程度じゃ浮かれねーよ」
そう言われて菜津夜はやや怒り気味に
「うるせー
いくつになっても肉は嬉しーんだよ!」
そう言った
未羽は呆れて首を傾げていたがすぐにノリノリになり、帰りには酒も飲んでハイテンションだった
「未羽が酒飲んでんの何気に初見...」
愛子がそう言うと菜津夜は笑って
「まぁ、いつも家にいる事多いもんな」
なんて話して歩いていたら
後ろから
「三村!
おぉ、兄弟か?
仲がいいな」
愛子は声の持ち主が柴だと分かり無視して進もうとしたが未羽が酔いながら
「あぁ、愛子の学校の先生ですか〜??
いつも妹がお世話になってます〜
いや〜、不良娘ですんませんね」
なんて口走っていた
「未羽君!
やめてよ
もう、酔ってるんだから早く帰ろ」
そう言うと菜津夜が
「おぉ、御風っちやん
お久〜
覚えてる?
去年学校にいた三村菜津夜っすよ
俺もよく御風っちに呼び出しされたわ〜」
なんて話を初めて愛子は
「私、早く帰りたいんだけどっ!」
そう言った後何を思ったか慌てて
「ごめんなさい
菜津夜、今言ったわがままは黙っててください...」
と急に泣きそうな顔で服の端を持ち上目遣いでお願いをした
すると、菜津夜は愛子の頭を撫でながら
悲しい顔で
「ん、大丈夫だよ
絶対言わないよ
愛子は良い子だからね。」
と、その会話を見ていた柴は
「んん?
なに?
やっぱり三村妹は何かあるっしょ?
先生に相談してみ」
そう言うと菜津夜が
「いやいや、御風っちそーやって個人の事踏み込もうとする癖やめなよ
俺達は兄弟だから何でもわかるけど
御風っちは部外者だよ?」
背中に愛子を移動させて柴を凄んだ
すると柴は笑顔で
「ごめんな
気をつけるよ」
と言い去ろうとしたら菜津夜が
「それとさ、御風先生。
今度愛子に授業以外で何か聞いたり絡んだりしたらぶっ飛ばしに行くからね」
と物凄い形相で言った後すぐに笑顔を作ってバイバイと手を振った