「愛子〜」
手を振り一人の女が愛子に近寄ってくる
高校で出来た初めての友達の月野目愛梨(つきのめあいり)だ
「ごめんね
待たせちゃって」
そう言うと愛梨は笑いながら
「別に
なんでもいいけどさ、そろそろ髪染めたら??」
なんて言っている
「だからねー
いつも言うけどこれ地毛だからー
染めないしー
バカー」
そう言うと呆れながら
「でもさー、毎日毎日指導室に呼ばれるんだよー?
カツラ被るとかなんとかしたらー???」
そう言われて愛子は頬を膨らませて
「やーよ
髪はこのままにしとくの!
なんで地毛なのに私が怒られて挙句に髪をなんとかしなきゃならないのよ」
そう言い教室へと歩いていた