院長室に入るなりすぐさま先生は頭下げて
「ほんっっっとうに、申し訳ありませんでした」
誠と駿河は驚き慌てて
「顔上げてください
何があったんですか?」
と、言うと先生は愛子の足を見ながら
「じ、実は…
3年間も担任をしていて気づかなかったんですが
愛子さんはクラスの子からいじめを受けていたらしくてですね
今日、読んでいた本を池に投げられて池に飛び込んだ時に足をくじいてしまったらしく…
本当に申し訳ありませんでした」
と、また頭を下げる先生に駿河が
「なぜ、先生が謝るんです??」
と、聞いた
すると答えを濁しながら
「えと、あの、3年気づけなかった私が悪いんですし、」
なんて言った
愛子は後ろから
「ウチは大丈夫
先生が気に止むことはあれへん
せやから、あんまりパパ達に謝らんでもええんちゃう?」
と、言った
すると誠が
「愛子、大丈夫かい?
私も気づけなかった
辛かったら言うんだよ??
それから、先生。
あなたは気づけなかった
と、言いましたがほんとーに気づけなかっただけですよね?
私は貴方の言葉を信じます
くれぐれも、裏切らないようにお願いしたい」
と、冷たい目で先生に言った
先生はコクコクと頭を動かしながら
「はい!
気づけなかった私に責任があります
本当に申し訳ありませんでした」
すると誠はまた、
「そーいえば、謝罪は子供達がするのではないんですか??
なぜ、先生お1人で来られたのですかね?
生徒さんには罪の意識はないと…
めでたいことですね?
どーゆー教育をしているのか
教えてもらいたいくらいです」
と、めんどくさそうに言い放ち愛子を抱えて部屋を出た