愛子は院長室へ行き誠に
「いと、ムラと一緒に行く!」
と、大声で言った
すると、駿河が
「愛子、それは…」
ダメでしょう?
と、言おうとすると誠が
「いいんじゃないか?
ムラが良いと言えば
だが、なんで1人で言いに来たのかな?
ムラはなんて言ったの?
愛子はムラのところで何をしたいの??
ムラの気持ちは?
愛子、君…」
そこまで言うと愛子は大声で
「パ、パパがいったんよ!
大好きな人ができたらいなくなるって、
いと、ムラが大好きや。
パパも、ここにおる全員も
せやから、離れるのやだ!
ムラと一緒がええ!」
と、泣いた
自分の好きな人と過ごしたい
小さな子供の、小さな願い…
その時、その願いは永遠に叶わないのだと少女は悟った………