「亜佳李。あの人たちなんてどう?」

ナンパをするために駅前にやって来た。

沙也が指した人たちは、ギャル男。

あたしも沙也も金髪でロングヘアの上、バッチリメイクのためギャルに見える。

あたしは付き合うとか、そんな事は考えない。

恋なんてくだらないから。

快感さえくれればそれで良い。

「良いね!行っちゃう?」

「行こ!行こ!」

ギャル男たちの所へ一直線に走る。

「あのぉ、ちょっと良いですかぁ?」

沙也がかわいく声をかけた。

「何?何?」

ギャル男2人が興味津々に聞いて来る。

「2人ともかっこいいですよねぇ。彼女いたりするんですかぁ?」

ギャル男たちを道の端に行かせて、男たちの事を少し探る。