「ホテルで食おっか」

「そだね」

正直に言えば、ご飯なんてどうでも良い。

あたしの目的はエッチだけ。

他に何もいらない。

あたしに愛情なんて必要ない。

快感だけをくれれば良い。

あたしにとってナンパはゲーム。

1日のデートでエッチが出来るかどうかのゲーム。

出来ればあたしの勝ち。

出来なければあたしの負け。

ケー番もメアドも教えない。

会ったその日限りの関係。

たまにしつこい人がいるけど、その時はとことん冷たく突き放す。

あたしはいつもそうして来た。

彼氏なんていらないから。

「ここにしよっか」

廉が1軒のホテルの前に止まった。

そのホテルは食事付きで、キレイと評判の所だった。

あたしは廉と入って行く。