「さて、冷奈」
『ん?』
「「おいで」」
なんで・・・そうやって光翔と朔叶はあたしが何も言ってないのに・・・
『ッ……うんっ』
ギュッ
ほんと、光翔と朔叶には敵わない
いくら喧嘩であたしが強くても、いくら自分の気持ちから目を背けようとしても、2人には全部見透かされてる
光翔と朔叶がこうやって抱きしめてくれるからあたしは壊れなかった
光翔と朔叶はあったかい
全部全部心から受け止めてくれる
あたしはあの時、2人に・・・帝王に出会って良かった
~数十分後〜
「終わった奴から水分補給して今日は解散!!」
"はい!!"
「この後居残りしたい人は冷奈が直々に相手してくれるからやりたい奴は残れー」
『えっマジ?』
「おう!」
『ウッス………』
その後、みんな帰ると思ったのに・・・
『なんで全員残ってるのーーーー!!』
"冷奈さんタイマンお願いします!
俺も冷奈とやりたい!!"
『マジすかw
分かった!今日全員は無理だから、光翔側の前から3列の人達が今日ね』
"オッス!"
そんな事をやりながらついに決戦1週間前・・・
「なぁなぁ!」
「鈴太何?」
「旅行行こうぜ!」
「こんなとk『いいと思うよ』」
「どうしてだ?」
『鈴太はみんながピリピリしてるのやなんでしょ?』
「嫌だ!」
『だから、特訓とかも休んで、少し休憩しよ?』
「なぁ玲音頼む!」
「分かった
じゃあ、明日から俺の別荘がある所行くか!」
「ありがとー」
ギュッ
バコンッ
「いっ痛い」
「調子のんな」
「悪い」
『ヤッター!!』
「ヤッホーい
海だー」
『鈴太テンション高い』
「まぁ、あいつが言い出しっぺだしな」
「とりあえず、玲音の家いこっか」
『うん』
「鈴太ー行くぞー」
「竜我サンキュー」
ガチャ
『広ーーい』
「じゃぁ、みんな荷物置いて着替えて玄関集合ね」
「分かった!!」
ドタドタドタ
ガチャッ
バタン!
『鈴太・・・ガキかw』
「楽しみなんだろ」
「冷奈ちゃんどこの部屋にする?」
「海が見えるとこがいいな」
「じゃぁ、玲音の隣だね」
『分かった!ありがと』
「俺らも行くか」
「冷も行こ?」
『ッ……竜我そうだね』
「冷奈、荷物」
『へっ?』
「荷物持つ」
『玲音良いよ
じb』
「良いから俺に持たせろ」
『う、うん
ありがと』

「みんな集まったね」
「早く早く!!!」
『じゃぁ、行こっか』
「おう!!」
〜玲音sid~
「玲音眠そう」
『お前は楽しそうだな、竜我』
「だって、みんなでこーゆーとこ来るの久しぶりだから」
『そうだな』
「それに、鈴太と冷も楽しそうだし昂輝もなんだかんだ楽しそうだ」
『鈴太のおかげかもな
あいつが提案しなきゃ来なかったからな』
「そうだね
ねぇ玲音、冷の事好きでしょ?」
なんでそれを?
「やっぱりw
なんでそれをって顔だね」
『あ、あぁ』
「僕も昂輝も鈴太も玲音なら冷の事譲ってもいいと思ってる
それに、みんな今日ここで告るつもりらしいし
ちなみ僕もね?
ダメだったら諦めるけど・・・玲音が冷の事幸せにしなかったら僕達、全力で奪い取るつもりだから」
『ぜってーやんねーよ』
「ククク
そういうと思った
さて、僕も行こうかな」
俺も負けねぇ様にしねえとな
〜玲音sidend〜
『玲音も早くおいでよー!』
竜我と玲音が話してるのは気づいた
けど深く入り込もうとは思わなかった
あたしが、この中にいていい人間ではないから・・・
「冷奈どうした?」
『んーん
なんでも無いよ
早く玲音も行くよ!』
「あぁ」
『皆ー玲音連れてきたよ!』
「よっしゃー
じゃぁ、ビーチバレーやろうぜ!」
『やろうやろう!』
そんな事をやりながら時はもうお昼
グゥ〜
『おっお腹空いたー』
「そろそろお昼休憩にしようか」
『昂輝、お昼あるの?』
「これから竜我が作るんだよ」
『えっ!
竜我作れんの!?』
竜我作れなそう
「ぜってーできなさそうとか思ったろ」
『そんな事ないから!』
「ふーん」
「どうだみたか!」
『うっ美味そー』
「早く食べて!」
『なんか、急に可愛くなった』
「悪いけどそもそもこういう性格だから!」
『いっただきまーす!』
「聞いてよ!」
「うめー」
『やばっ!めちゃうま!』
「でしょ!」
『うん!バカにしててごめん!』
「バカにしてたんだ・・・
ちょっとショック」
「作ってない俺が言うのもなんだが早く食わないと冷めるぞ」
「うん
いただきまーす」
あたし達はご飯を食べて休憩をとった
『みんな寝ちゃったね』
「そうだね、冷奈ちゃん」
『昂輝は寝なくていいの?』
「うん」
『お皿』
「えっ?」
『お皿片付けよっか』
「そうだね」
ザァー
カチャッ
『なんか、こうやって昂輝がお皿洗ってるの見るとお母さんみたいw』
「そうかな?」
『うん』
キュッ
『終わったね』
「・・・」
『昂輝?』
「冷奈ちゃん」
『昂輝・・・ちっ近いよ!』
トンッ
ヤバイ・・・後ろが冷蔵庫なの忘れてた
これって壁の肘どん
「冷奈ちゃん、俺だって男だよ?」
『しっ知ってるよ?』
「ねぇ、俺じゃダメ?
俺と付き合って?」
『昂輝・・・
ごめん』
「あぁぁぁ」
『どっどうしたの?』
「ごめん、困らせるつもりはなかった
玲音でしょ?」
!!!
「分かってるんだけど、抑えられなくて」
『昂輝、あたしの事好きになってくれてありがと
そうだよ、あたしの好きな人はその人
だからごめん、昂輝の気持ちには答えられない』
「ありがと
ちゃんと振ってくれて
これからも、仲間として宜しく!」
『うん!』