『そんな事があったんだ』
「同情しないの?
穢れてるって思わないの?」
『同情して欲しかった?』
「ううん
ねぇ」
『ん?』
「聞いてくれてありがと」
『うん
でも、これだけは言わせて
泣きたいなら泣きな?
もう我慢しなくていい
竜我は充分頑張った』
「うっ・・・うわーん」
ヨシヨシ
甘えたかったよね
10分後
「冷奈ありがとー!!」
『うん』
「うっし!
チョットだけ付き合ってねー」
『えっ?ちょっと!りゅーがー!!』
「着いたよー」
『ショッピングモール?』
「そっ!
行くよ冷奈!」
『えっ、あっうん』
なんでショッピングモールなんだろ
「冷奈これに着替えてきて」
『うん・・・』
・・・
「着替えたー?」
『うん』
シャッ
「冷奈似合う!
それじゃ、ここまで制服は送ってね」
"かしこまりました"
「次々ー!!」
『うわぁ』
30分後
つっ疲れた・・・
「じゃあ倉庫行こっか!」
『うん・・・』
「ごめん
疲れちゃった?」
『うん』
「まぁもうちょっと待ってね」
『ん』
「お待たせ
着いたよ」
なんで時間つぶしなんてしたんだろ・・・
カチャッ
『なんで静かなんだ?』
パンパンパンパパン
"ようこそ!帝王へ!!"
『えっ?』
なっんで・・・?
なんであたしなんかの事・・・もしかしたら裏切るかもしれないのに・・・
「れーいーなーちゃん」
『ありがと』
「何泣いてんだよ」
『あたし泣いてる?』
「うん」
『皆・・・ありがとう!』
「何かあったらぜってー守ってやる」
『ありがとね
玲音、竜我、昂輝、鈴太、これから宜しくね』
「おう」
「うんっ!」
「こちらこそ宜しくね、冷奈ちゃん」
「俺の愛しのれい"バゴン"ってー
なにすんだよ、昂輝!」
「鈴太、、、後ろ見てご覧」
「ビクっ」
『どうしたの?』
「いや、気にせんといて」
楽しい時間ってあっという間に終わりそー
「冷奈ちゃん」
『昂輝どうしたの?』
「玲音のこと、裏切らないでね」
『それはどーだろ
いちおーは頷いとく
けど、保証はしない』
「そっか
じゃあ、裏切った時は、俺が許さないから」
『どーぞ
そん時は痛めつけるでも殺すでも何でもしてね
中途半端はやめてね』
「分かった」
結局こうなるんだから歓迎会なんてしないでよ
***昂輝sid***
俺は知ってる
玲音がいちばん裏切られることを恐れているって
だから俺は言った
『玲音のこと裏切らないでね』って
けど冷奈は保証出来ないって、、、だったら近付くなよって思ったから
『裏切ったら俺が許さないから』
そしたら、思いもよらない言葉が帰ってきた
「どーぞ
その時は痛めつけるでも殺すでも何でもしてね
中途半端はやめてね」
俺は正直冷奈が怖いと思った
光をうつさない瞳、目の前にいる俺でさえ見えていないあいつの瞳
どうして俺はあの時分かったって言ったんだろ?
あんな事が起きるって知ってたら言わなかったかもしれないのに・・・
***昂輝sidend***
歓迎会から数ヶ月たった
ある意味あたしは自画自賛したい
だってあいつらに情報を与えるIRAIZAはあたしなんだもん
「IRAIZAって誰なんだろーねー」
「男じゃね?」
「いや、女だろ」
「まーどっちでもいっか」
「倉庫行くぞ」
「はーい」
IRAIZAは目の前にいるんだけど・・・
あたしは倉庫につくなり寝た・・・いや、正確には寝ようとした
けど寝れなかった
"アイツ"のせいで
"そっ総長!!!"
「どうした?」
"イッIRAIZAが、IRAIZAが来ました!!"
「IRAIZA!?」
なんで?
IRAIZAはあたし、、、じゃあ偽者は誰?
『チッ』
「冷奈ちゃんどうしたの?」
『昂輝・・・
なんでもないよ
心配かけてごめんね』
「ううん
何かあったら頼ってね」
『昂輝ありがと』
その日から数ヶ月たったそして、事は起きたんだ
IRAIZAと名乗った鈴木桜(Sakura Suzuki)はあたし達の学校に転校してきた
今ではあたしのクラスの中心にいる
ピンポンパンポーン
"霧澤冷奈さん至急理事長室に来るように"
ブチッ
あたしなにかしたっけ・・・?
まぁいいや
とりま行こ
りっ理事長室でかっ!!!
入ろう
ガチャ
ノック忘れ「冷奈ーーー!」
グぇ
『ぐっぐるじい』
「あっ
ごめん」
『えっ?
光翔(あきと)?』
「そうだよ!
お前、理事長室にくんの遅い」
『仕方ないじゃん
来る必要もなかったし?』
「はぁー
まぁいい
それより、帝王に偽IRAIZAが居るって?」
『うん
IRAIZAはあたし、なのに鈴木桜がIRAIZAって言い張ってる
まぁ、事実あたしの教えた情報を知ってたらしく帝王は完璧心許しちまってるけどな』
「そうか・・・
まぁなんかあったら言えよ!
俺は帝王初代総長だからな!!」
『ヘッ?
初代総長?』
「おう!」
マジか・・・
まさかあの光翔が帝王初代総長なんて
いきなりだけど城島光翔(Akito Zyouzima)
あたしの信用できる人その1
「気を付けろよ、冷奈」
『うん、分かってる
じゃ、行くね』
「ん
寝たい時いつでも来いよ」
『ありがとーーー
光翔大好き!』
パタン
『ゲームスタート』