「まさかこんなに近くにいたなんて思わないよ」
「玲音どうする?」
「意地でも仲間にする
竜我!」
「何?
ハッキングしろって事?」
「あぁ
宜しく頼む」
「分かった
ねぇ、玲音・・・俺あいつなら大丈夫かも知れない」
「分かった
よしよし」
「ありがとね
玲音」
つぎの日、帝王の皆が関わってこないことを願って登校した
「れーいなー!」
『望花おはよ』
「ホント冷奈って朝弱いよね・・・」
『そうかな?』
「うん」
ガラッ
教室かー
あいつら来なきゃいいけ"バン"
「霧澤冷奈!いるか!」
「冷奈行かないの?」
『うん
あたしはあいつらには関わらない』
「冷奈ちゃーん」
「ここにいまーす」
『ちょっ、望花!』
ガシッ
『なんであたし腕掴まれてんの?』
「行くぞ」
『ちょっと玲音!?』
「いってらっしゃーい」
『望花ー!!』
また屋上か・・・
「おっ来たね」
「冷奈ちゃん相当嫌がってたけどね・・・」
「鈴太が居たからじゃないの?」
「昂輝、そういう事いわないでよー
鈴太君泣いちゃう シクシク」
「「勝手に泣け」」
「皆酷いー」
「冷奈」
『なに』
「「「「俺達の帝王の仲間になってくれ
お願いします」」」」
『あたしはあんたらと仲良しこよしするつもりない
昨日言ったけど・・・
関わんないでくんない?』
***玲音sid***
「昨日も言ったけどあたしに関わんないでくんない?」
なぁ、冷奈は何を思ってる?
「用がないなら行く
バイならー」
『待てよっ!』
俺・・・どうしたんだろう
こんな事今までなかった
他人に干渉しない俺がオンナの腕を反射的に掴んでる?
「はぁー
用件は?それともあたしなんかした?」
『冷奈、俺達のこと信じろ
俺達を信じろ!』
***玲音sidend***
あたしはいったいどんな顔をしているのだろうか?
なぜ突き放してもあたしを構う?
『なんでそこまであたしに関わる?
あたしに価値があるとはとうてい思えないんだけど』
「価値があるとかないとかじゃねー!
冷奈は何を抱え込んでんだよ!
"あたしに関わるな"?
そんな苦しそうな顔して言われたって説得力ねぇーんだよ!」
『ッ!!!』
「今じゃなくていい
ゆっくりでいいから冷奈の事知りたい
それじゃダメか?
俺達じゃダメなのか?」
ねぇ、なんであなたはそうやってあたしに関わるの?
なんであなたはあたしが一番かけて欲しい言葉を言うの?
『・・・ック……ヒックッ
玲音、竜我、昂輝、鈴太
こんなあたしが穢れてるあたしがみんなの所に入っていいの?』
「持ちの論!」
「宜しくな、冷奈」
「宜しくね、冷奈ちゃん」
「冷奈・・・帝王へよーこそ
宜しくな」
あたしってこんなに弱かったっけ?
あの後、30分ぐらい玲音の腕の中で泣きじゃくっていた
今は倉庫にいる
「玲音良かったねー
玲音もついにせいしゅ"バコン"ってー
なにすん・・・プッアハハハ
玲音顔真っ赤!」
「ぅっせー」
『ねぇ、なんで玲音赤いの?』
「「「「///」」」」
『皆風邪ひいたの?』
「いっいや違う
何でもない」
『ふーん』
「玲音もこれから大変だねー」
「あぁ」
『なんで?』
「何でもねーから心配すんな」
『うん』
「冷奈、下いくぞ」
『なんで?』
「冷奈ちゃんのお披露目会かな」
「行くぞ」
『うんっ!』
ガチャッ
「皆んなしゅーごー」
「今日は帝王の姫になる女を紹介する!」
「冷奈ちゃん宜しくね」
上から見るのやだなー
ピョン
「れーなちゃん!?」
『霧澤冷奈です
えーっと多分あたしのこと姫として認めるの嫌だって人いると思うからそういう人は言ってね
それとあたしに命はかけなくていいし守らなくてもいい 宜しくね』
"宜しくッス!
絶対護ります!"
あの自己紹介が終わって2週間が過ぎようとしてた
「冷奈、今日はチョットだけ俺と出かけてくんない?」
『いいけど・・・竜我大丈夫なの?』
「えっ?」
『竜我、女苦手でしょ?』
「なんでそう思うの?」
『今、あたしと話してる時無理に笑ってる
それに、震えてる』
「そっかー
バレちゃったか アハハ
そうだよ
女は苦手
ねぇ、俺の話し聞いて欲しいな」
『良いよ
いくらでも聞く
でも・・・』
「ん?」
『あたしで良いの?』
「冷奈が良い
ってか冷奈じゃなきゃ嫌」
『そっか
分かった』
***竜我sid***
俺、冷奈にたいして恐怖心を感じない
むしろ安心する
だから、冷奈を信じる
『俺が女嫌いになったのは小6の頃
俺の父親と母親は仲良くて幸せな家庭だったんだ
けどそれは直ぐに崩れた
父親が浮気して離婚した
その影響か母親は水商売を始めて毎晩違う男を家に連れて帰ってきた
母親は俺が寝てると思ってたんだろうな
行為の声が毎日毎晩聞こえてきた
耳を塞いだけど全部聞こえてくる・・・
地獄だったよ
そしてある時、母親は同じ水商売の女を連れて帰ってきた
それで言われたんだ
"あたし達がリードしてあげるからね"って
俺は逃げようとしたけど逃げられなかった
そして俺は犯された』
***竜我sidend***