「れーなちゃんのとこ戻ろー」
「そうだね、少しでも長くいたい」
「居なくなってもぜってー見つけ出す」
ガチャッ
「ゲームやろーぜ」
「うん!」
「見ろよこれ!新発売のゲーム」
「良いなー、早くやろ!」
「おう」
__________

なんだろう、ずっと人の声が聞こえるけど真っ暗でどこに人がいるのか分からない
なんでこんな所に居るんだろ・・・
"冷奈!"
"れーい"
"冷奈、仕事の依頼だ"
仕事ってなに‍?
あたしの名前を呼んでいるのは誰‍?
頭が痛い
誰か助けてッ!!
「…な…れ…れい…冷奈!!」
『いやッ』
「冷奈大丈夫だから」
『玲音‍?良かっ・・・た』
「大丈夫大丈夫」
「れーなちゃん大丈夫?」
「冷、チョコあげる」
『大丈夫だと思う
チョコありがと』
「冷奈ちゃん、無理して話さなくて良いからね」
「とりあえず、玲音」
「あ‍?」
「れーなちゃん気分転換に出かけてこい」
「あたりまえだ
冷奈、行こう」
『うん・・・行ってきます』
「いってらっしゃーい」
ブロロロロロロロロ
玲音の背中は安心する
玲音ごめん
玲音、またいつか会えたらそのときはその時は仲良くしてね
『ただいま!』
「れーなちゃんおかえり!」
『皆、心配かけてごめんね』
「大丈夫だよ、冷」
『ありがとう!』
プルル プルル
『もしもし‍?
光翔‍?』
[これからこっちこれるか?]
『行けるよ
今どこ‍?』
[朔斗の家]
『りょーかい』
プツッ
『玲音ごめん
光翔から呼び出し
行ってくるね』
「おう、行ってこい
冷奈そのまま家に帰っていいからな」
『分かった!』
昴輝、玲音の事宜しくね
鈴太、いつも笑わせてくれてありがとう
竜我、お菓子くれてありがとう
玲音、ダメな彼女でごめんね
皆幸せになってね
__________

ガチャッ
『光翔、朔斗来たよ』
「おー来たな!」
「冷奈、どうしたの?」
『やっぱ朔斗は騙せないか・・・
後で話すね』
「光翔は単純だからね〜」
「単純でなにg『それで、話って何‍?』おい!!」
『「光翔うるさい」』
「すみません」
「それで、話って言うのは、徠翔(らいと)さんと魅華(みか)さんの話なんだけど」
『パパとママ‍?』
「うん
それで徠翔さんと魅華さんが死んだ原因が交通事故じゃ無かったんだ」
『えっ‍?』
「冷奈、こっから先聞く勇気はあるか‍?」
『知りたくはないけど、パパとママが事故死じゃないとするなら気になる』
「ある警察関係者から聞いたんだが雌滝組(めだきぐみ)の組員がその時の組長に命令されて殺したらしい」
『その警察関係者って雫月(なつき)‍?』
「冷奈、もしかして!!」
『光翔、そのもしかしてだよ』
「冷奈、思い出したんだ
だからあんな顔してたんだね」
『うん、だから帝王の皆とはバイバイかな
迷惑かけたくないし』
「冷奈、それで良いのか‍?」
『離れたくないけど・・・
あたしはもう、光翔と朔斗と雫月の関係者と皇蓮隊(こうれんたい)意外とは関わらない』
「冷奈!目が!」
「朔斗、大丈夫」
「光翔はこんなんでいいのかよ!」
「良くない
だが、暫くの間我慢しよう
こうなっても冷奈は冷奈だ
心は変わっちゃいねぇ」
「そうだな」
『ねぇ、手紙かなんかある‍?
嫌われてもいいから、最後だからみんなの中に何か残したいんだ』
帝王の皆へ
やっほー
っていう気分でも無いか・・・・
ごめん、あたし色々あってもう皆と会えない
でももし会えたらその時は仲良くしてね
じゃぁ、バイバイ
皆に幸あれ
冷奈
『書き終わった』
「じゃぁ、わたしとくな」
『光翔宜しく』
「おう」
『光翔、朔斗』
「「んぁ‍?」」
『あたし、皆と一緒に暮らす』
「良いよ」
「はぁぁぁぁぁぁぁ‍?」
『光翔うるさい』
「悪い
じゃなくて、俺達とって事‍?」
「うん」
『家はそのまま残して、新しい一軒家を建てる』
「良いのか‍?」
『うん、光翔と朔斗良い‍?』
「俺はいいけど光翔は‍?」
「俺も良いぞ」
『ありがとう、今から手配してくる』
「あぁ」
__________

『してきた』
「サンキュー」
「冷奈」
『朔斗どうしたの‍?』
「今日寝るの、俺のとこ来い」
『‍?分かった』
「冷奈」
『うん、光翔おやすみ』
「おう!」
パタン
『朔斗どうしたの‍?』
「とりあえず部屋な」
『うん』
ガチャッ
「おいで」
『うん』
パタン
『さく"トン"どうっし・・・たの‍?』
なんで朔斗がいきなり壁ドンして来るの‍?
『朔斗‍?』
「冷奈、なんで泣きそうなんだよ
なんで、泣きそうな顔して自分を押し殺すんだよ!
俺らのこと頼ってくれよ
俺は、俺はどうしたらいいんだよ
なぁ冷奈、冷奈が笑っていられるのは玲音のいる所じゃねぇのか?」
確かにそうだ
朔斗が言ってることは間違ってない、でも・・・
『そうかもしれないね
でも、あたしは玲音達を幸せに出来ない』
「そうか・・・」
『大丈夫
あたしは朔斗と光翔達が居れば大丈夫』
「ごめんな」
『大丈夫だって
朔斗両手広げて』
「‍?おう」
ギュッ
『心配してくれてありがと
もう寝よう‍?』
「お、おう」