"冷奈さん!総長!おかえりなさい!"
『ただいま!』
「お疲れさん
來翔(らいと)!」
「はい!」
「10分で集めてくれ」
「わかりました!」
ガチャッ
『鈴太ーー!』
「うぉぅ
なんだよ、」
『これあげる!』
「これって・・・ダリアの新作CD!!」
『うん!』
「でも、よく手に入れたな!」
『たまたま見つけたんだ』
「おー、サンキューベリーまっちょ」
コンコンコン
「入れ」
「全員集まりました」
「分かった、すぐ行く」
「皆ー
皆の愛しの鈴太君が尊敬してる帝王総長様がお話しがあるそうです!」
「皆お疲れ様
えーっと、知ってるやつも居ると思うが正式に俺と冷奈が付き合うことになった」
"うぉぉぉぉぉぉ!!!!!
ついに来たぜこの時が!!"
『えっと・・・あのー・・・
どういう事?』
"遅いっすよ、総長!冷奈さん!
やっと付き合った!"
「冷奈ちゃん、下っ端君たち皆、俺と鈴太と竜我を含め全員玲音と冷奈ちゃんが両想いなの知ってたよ」
『なんで?』
「玲音はほかの女どもと態度が違うから直ぐに分かったし、冷奈ちゃんは・・・なんか顔に出てた」
『嘘ッ』
「大丈夫だよ
玲音も相当な鈍感だったから気づいてないよ」
『そうなんだ』
『あっそうだ!
皆ちゅーもーく!!』
"なんすか!どうしたんスカ?"
『さっき、玲音と一緒に買ってきたのがあるんだ
下っ端君たちの分もあるよ』
"やったーー
何くれるんですか?"
『王冠のピアスでございます』
"すげーー
っつかここめちゃくちゃ有名なブランド品じゃないっすか!"
『全員分あるからチーム事に分けてね
色はみんなで決めてね』
"あざーっす"
「冷奈ちゃん、お金は大丈夫なの?」
『あぁ、全然ヘーキ
有り余ってるから』
「そうなんだ」
「れーなちゃん、俺達は!?」
『皆ー』
"冷奈さん、どうしたんスカ?"
『色決まった?』
"決まりました!"
『教えてー』
"時期幹部候補生は翠(みどり)
親衛隊は藍(あお)
特攻隊は紅(あか)
舞游隊(まいゆうたい)は紫(むらさき)です"
『おっけー
ありがとう!
鈴太は舞游隊だから紫
竜我は特攻隊だから紅だよ
で副総長の昴輝はシルバー
それで、総長の玲音はゴールドのピアス』
「おっしゃ!」
「冷奈ちゃんありがとう」
『うん!』
〜玲音sid〜
「おっしゃ!」
「冷奈ちゃんありがとう」
「うん!」
明らかに、お金の事を聞かれると冷奈の顔が歪むのが分かった
昴輝にもそれがわかったらしい
『昴輝!ちょっと相談がある』
「分かった」
「いってらっしゃい」
『おう』
パタンッ
『昴輝』
「あぁ、気づいてるよ
冷奈ちゃんのあの顔でしょ」
『あぁ、どういう事だとお思う?』
「おそらく、冷奈ちゃんは少ししたら俺達の事を裏切る」
『なんでそう思う』
「冷奈ちゃんはまだ言っていない過去もしくは、秘密がある
その裏切りは明日かもしれないし、1ヶ月後かもしれない
だから、覚悟しておいた方がいいよ」
『分かった、あいつらにも伝えておく』
〜玲音sidend〜
『スースー』
「れーなちゃん寝たね」
「うん
玲音達に伝えてくる」
「分かった」
コンコンコン
「なんだ」
「玲音、冷寝たよ」
「そうか、鈴太も呼んでくれ
話がある」
「分かった」
ガチャッ
「鈴太」
「んぁ?」
「玲音達に呼ばれてる」
「分かった」
〜竜我sid〜
冷が寝たことを伝えたら話があるって言われた
多分、話はさっきの事だろう
お金の事を聞いたら冷は苦しそうで、突き放したら消えてしまいそうな顔してた
「話って?」
「冷奈ちゃんの事だ」
「冷奈はおそらく、俺達を裏切る」
『玲音、どういう事?』
「冷奈なにかを俺たちに隠してる」
『「は?」』
「それが何かは分からない」
「冷奈ちゃんがもし裏切っても、俺達は冷奈ちゃんの事を責めない」
「あたり前だろ」
『僕は冷奈ちゃんに助けてもらった
だから、冷奈ちゃんの好きなようにする』
「ありがとな」
〜竜我sidend〜
「れーなちゃんのとこ戻ろー」
「そうだね、少しでも長くいたい」
「居なくなってもぜってー見つけ出す」
ガチャッ
「ゲームやろーぜ」
「うん!」
「見ろよこれ!新発売のゲーム」
「良いなー、早くやろ!」
「おう」
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なんだろう、ずっと人の声が聞こえるけど真っ暗でどこに人がいるのか分からない
なんでこんな所に居るんだろ・・・
"冷奈!"
"れーい"
"冷奈、仕事の依頼だ"
仕事ってなに?
あたしの名前を呼んでいるのは誰?
頭が痛い
誰か助けてッ!!
「…な…れ…れい…冷奈!!」
『いやッ』
「冷奈大丈夫だから」
『玲音?良かっ・・・た』
「大丈夫大丈夫」
「れーなちゃん大丈夫?」
「冷、チョコあげる」
『大丈夫だと思う
チョコありがと』
「冷奈ちゃん、無理して話さなくて良いからね」
「とりあえず、玲音」
「あ?」
「れーなちゃん気分転換に出かけてこい」
「あたりまえだ
冷奈、行こう」
『うん・・・行ってきます』
「いってらっしゃーい」