七海の母が慌てて2階に上がり数分後、母に抱えられて降りてきたのは桃花の母親だった。

まともに見れないぐらい涙でくしゃくしゃだった。

「見たの…?桃花は引き出しの中を見たのっ?」

桃花の母親が七海達に詰め寄り、そう問い掛ける。

「あんた達、鏡台の引き出しを開けて中にあるものを見たか?」

「2階の鏡台の3段目の引き出しだ。どうなんだ?」

他の親達も問い詰めてきた。