『おはよう、お母さん』


いつもの朝。
朝ごはんのいい匂いがして、慌ただしい朝。


「りか、おはよう」

少し薄汚れた年季の入ったエプロンを着た母が
楽しそうに朝食の用意をしている。


「りか、もう今日から3年生なんだね、早いねぇ~~ もう進路とかいろいろ考えていかないとねぇ〜〜」

『そうだね、でも大丈夫だよ、ぼちぼち勉強はしてるから』

朝食を食べながら適当に答えたわたしに
お母さんは少し呆れながら 「どうだか」と答えて笑った。


つい最近、高校受験を終えて高校生になったと思ったのになぁ。
もう、3年生になっちゃったなぁ。