日曜日、待ち合わせの駅に行くと、もう三上くんと沙耶が来ていた。集合時間より前なのに、遅刻したような気分で慌てて駆け寄る。
三上くんと会うのはあれ以来だけど、たぶん普通にふるまうのが正解だよねと思って気にしないように気を付ける。
「おはよー、若者たち!」
と沢田さんも朝から元気にやってきた。
「今日は二人も女子が見に来るって聞いて、練習試合だっていうのにみんな無意味に張り切ってるからよろしくなー」
「真奈が差し入れとか結構食べられなかったりするって言うから、手ぶらで来ちゃいました!」
沙耶も合わせて元気に応対する。
「あー、それ正解。手作りのお菓子とか、食えないんだよ試合やってると。応援が一番だよ。頼むよ、黄色い声ね。
植木も経験者だっけ。お前運動神経よさそうだから、見てないで参加すればよかったのに」
沢田さんは早速私を選手扱い。沙耶との扱いが違いすぎる!
「男子とかさすがに無理です。フットサルってルールもよくわからないし」
「大丈夫、サッカーと変わんないって。まぁ今日は見てってよ」
今日は、って沢田さん。半分本気で誘ってますよね。
そのまま四人でがやがやと歩いて行った。沢田さんと沙耶はあまり仕事の接点がないんだけど、噂好きの二人として何か気が合うらしく、早速社内の人の話をしている。
沢田さんが、香さんの新しい彼氏っていう話を得々とし始めた。
「最近なんかかわいくなったんだよね、香さん。社内で電話してるの俺聞いちゃってさ。平内のやつが香さん狙ってたらしいけど、さすがに落ちないよなぁあの人は」
「でも平内さんと香さんだったらお似合いですよね、美男美女だし、なんかこう色気ある感じで」
「平内も彼女できたらしいって噂はあるんだけど、あいつはなんだか尻尾をつかませないからな。また遊んでんじゃないのかな。安藤聞いてない?」
なるほど。沢田さんは沙耶と情報を交換しようとしているわけだね。
「平内さんは全くわからないですねぇ。急に呼び出されてたりしても、妹、とか言ってますね」
「一応ほんとに妹いるからな」
え、平内さんってお兄ちゃんなんだ。うん、なんかわかるなぁ。優しいもんなぁ。
何気なく耳をそばだてていたら、三上くんが私を見ているのに気づいてうろたえてしまう。
「なに?」と聞いたら「なんでもないよ」と目をそらす。気になるよ!
三上くんと会うのはあれ以来だけど、たぶん普通にふるまうのが正解だよねと思って気にしないように気を付ける。
「おはよー、若者たち!」
と沢田さんも朝から元気にやってきた。
「今日は二人も女子が見に来るって聞いて、練習試合だっていうのにみんな無意味に張り切ってるからよろしくなー」
「真奈が差し入れとか結構食べられなかったりするって言うから、手ぶらで来ちゃいました!」
沙耶も合わせて元気に応対する。
「あー、それ正解。手作りのお菓子とか、食えないんだよ試合やってると。応援が一番だよ。頼むよ、黄色い声ね。
植木も経験者だっけ。お前運動神経よさそうだから、見てないで参加すればよかったのに」
沢田さんは早速私を選手扱い。沙耶との扱いが違いすぎる!
「男子とかさすがに無理です。フットサルってルールもよくわからないし」
「大丈夫、サッカーと変わんないって。まぁ今日は見てってよ」
今日は、って沢田さん。半分本気で誘ってますよね。
そのまま四人でがやがやと歩いて行った。沢田さんと沙耶はあまり仕事の接点がないんだけど、噂好きの二人として何か気が合うらしく、早速社内の人の話をしている。
沢田さんが、香さんの新しい彼氏っていう話を得々とし始めた。
「最近なんかかわいくなったんだよね、香さん。社内で電話してるの俺聞いちゃってさ。平内のやつが香さん狙ってたらしいけど、さすがに落ちないよなぁあの人は」
「でも平内さんと香さんだったらお似合いですよね、美男美女だし、なんかこう色気ある感じで」
「平内も彼女できたらしいって噂はあるんだけど、あいつはなんだか尻尾をつかませないからな。また遊んでんじゃないのかな。安藤聞いてない?」
なるほど。沢田さんは沙耶と情報を交換しようとしているわけだね。
「平内さんは全くわからないですねぇ。急に呼び出されてたりしても、妹、とか言ってますね」
「一応ほんとに妹いるからな」
え、平内さんってお兄ちゃんなんだ。うん、なんかわかるなぁ。優しいもんなぁ。
何気なく耳をそばだてていたら、三上くんが私を見ているのに気づいてうろたえてしまう。
「なに?」と聞いたら「なんでもないよ」と目をそらす。気になるよ!