15分後 立っているのは俺と敵の3分の1程になっていた。 流石に息が切れてきたが、あと少しだ。 このまま押すぞ。 私がもう一度気合を入れ直すと、 後ろから乾いた音が聞こえ、 その直後に腹部から全身に鋭い痛みが走った。 『うっ...』 この状況を理解するのに数秒の時間を要した。 そして、 理解した時にはもう一度腹部に痛みが走り、 敵が目前まで迫ってきていた。