山口先生が手に持っている缶をよく見てみると、"無糖ブラック"と書かれている。




「この歳になれば、ブラック飲めるかと思ってたのになぁ」



缶をまじまじと眺め、ブツブツと言い出した。


「…って、ちょい待てよ」



「…」




「飲めない=子供?ってことは、俺は子供か!?…25歳にもなって!?」





「…」




「うわぁ~、やべぇ。飲み干さないと」



そう言うと、ぐいっとコーヒーを飲み干した。