「マナちゃん」

「！」

名前を呼ばれ、ハッとして前を見た。




墓石と向かい合っていたお母さんの身体が、今は私と向かい合っている。


「大切にしてね、その命。迷惑だなんて思っている人なんか、マナちゃんの周りにはいないはずよ」

…トクン。


「今、マナちゃんの周りにいる人達にうんっと甘えればいいの。だから、そんなに自分を卑下しないでー…あなたは、堂々と生きてていいの」

初めて会ったのにー…







「…はい」




柳先生と同じように、お母さんの言葉は心に届く。