住む場所を失ってしまった。
学費も滞納した分を払うには、今よりももっと働かなきゃいけない。
学業と両立で、そんなの無理だ。
やっと見つけた居場所も、あの親のせいでまた失ってしまう。
「先が見えないなぁ…」
目の前は真っ暗だ。
前は、死にたいと思った。
けど、柳先生のお姉さんの遺書を見てしまった。
それを知ってしまったから、私はもうあの道を選べない。
だってー…
柳先生が悲しむから。
校長先生の言う通り、柳先生は私とお姉さんを重ねて見ている。
¨守るべきものを守る¨
そう私に言った柳先生の言葉を裏切るわけにはいかない。
けど、どうしたらー…
私はどうしたらいいの?