コンコン。



ノックしてみた。



「あの…柳先生?」

コンコン。


何回ノックしても、返事がない。



あれ…おかしいなー…

ドアを少しだけ開け、中を覗いた。

「柳先生…」

控えめの声で呼んでみるが、やっぱり返事がない。



部屋の中を見渡すと、ベットに横になっている柳先生を見つけた。


寝てるのかな?


寝てるならまた明日ー…と思いながらも、好奇心が出てくる。


一度も入ったことがない、柳先生の自室。


「…」


ドアを閉めようとした手を、開けるほうに引いた。



一歩踏み入れても、柳先生は気付かな様子。



やっぱり、寝てるのかな?



中に入り、部屋を再び見渡してしまう。


机と本棚、そしてベットしかないシンプルな部屋。



男の人なのに、綺麗に片付いているー…



ジロジロと見ているとー…





「こら、何してんだ?」


「!!?」